管路更生工事とは
安心して生活を送るために欠かせないインフラでもある下水道設備。近年、経年劣化や地震・水害などによる管路の老朽化や破損が問題となっております。そのような下水道管を新しく蘇らせる工事が管路更生工事で、私たちの生活を守る大切な工事となっております。
近年、アビル工業ではオメガライナー工法を利用した下水道管設備の管路更生工事専門業者として、数多くの実績を持ち、安全でスピーディな施工で皆様の社会生活に貢献しております。
オメガライナー工法
オメガライナー工法は、コンクリート、陶管などの小口径管路をΩ状に折りたたまれた形状記憶塩ビ管を使って更生する工法です。
下水管管材として多くの特性を持つ硬質塩ビ管。この塩ビ管を非開削で呼び径150〜400の小口径管路における更生管として使うため誕生したのが、《形状記憶塩ビ管オメガライナー》です。
ギリシャ文字のΩ(オメガ)状に折りたたんだままドラムに巻き取り、現場でマンホールより既設管内に搬入。その後、塩ビ管内に蒸気を送り、加熱することにより円形に復元。圧縮空気により既設管に密着させ、非開削で塩ビ自立管がスピーディに誕生します。
オメガライナー工法は、本管・取付管ともに、新管と同等の性能を持った管に更生できる下水道管きょ更生工法として、(財)下水道新技術推進機構の建築技術審査証明を受けています。
オメガライナー工法の特徴
加熱のみで円形にスピード復元。安全性・確実な管路更
工場で厳重に管理された状態で製造されたオメガライナーは、蒸気による加熱のみで円形に復元。現場では管の断面形状を円形に戻すだけで、科学反応(硬化反応)の必要もなく、安全、確実、スピーディに施工が完了します。
強度・耐久性・耐食性・水理性に優れた塩ビ管路に更生
円形復元したオメガライナーはJSWAS K-1の扁平強度規格および「管更生の手引(案):日本下水道協会発行」の設計指針にも準拠した自立管※です。既設管の劣化度合いを問わず、耐久性、耐食性、水理性、水密性に優れた自立塩ビ管として更生します。
※オメガライナーR(自立管タイプ)の場合
非開削工事だから周辺環境への影響を最低限に抑えます
住宅の密集する市街地でもスムーズに施工が行える非開削工法。また、地上の施工設備も最小限のため、騒音を出しません。交通障害や周辺環境への影響を最小限に抑えたやさしい施工を実現します。
スピーディで容易な施工性
工期短縮、コスト削減に貢献
断面は出荷時に既設管内径より小さく折りたたまれており、現場ではドラムから引き出してそのまま既設管内に引き込めます。さらに、オメガライナーは加熱のみで円形にスピード復元するため、工期短縮、コスト削減に貢献します。
施工フロー
STEP-1
既設管への引き込み
マンホールよりオメガライナーを既設管に引き込みます。ドラム巻き長さは50m以上(呼び径により異なる)で、1スパンを無接続で引き込み可能です。
STEP-2
蒸気加熱で円形復元
ボイラーユニット車よりオメガライナーの内部に蒸気を送り込みます。蒸気によって加熱されたオメガライナーは形状記憶効果により円形に復元します。
STEP-3
圧縮空気により既設管と密着
円形復元後、低圧の圧縮空気(0.03〜0.20MPa)を送り込むことで、既設管内面に密着します。低圧をかけたまま空気で冷却することにより、完全に密着して、耐久性、耐食性に優れた塩ビ管により更生管路が完成します。